考えるペンギン

いろいろ考えてます。

多様性の守り手

私には英語という、どこへ出しても恥ずかしくない趣味がありますが、もう一つの趣味はBL小説を書くことです。BL小説を書くことが恥ずかしい趣味であるなどということは断じてありませんが、引かれそうで人には言いづらい趣味であることは否めません。特に面接などでは答えにくいですよね。

 

ちなみに私は四十代です。

BL小説を書いている四十代女性というのは、はたしてどのくらい存在するのでしょう?

ある調査によれば、女性の五人に一人は腐女子だということです。さらに他の調査によれば、定期的に小説を書いている四十代女性の割合は、全体の3%ほどだそうです。

その二つの数字を単純に掛け算してみると、

0.2 × 0.03 = 0.006

0.6% という数字がはじき出されます。

だいたいこのくらいの割合で存在するといっても、そう間違いではないかと思われます。どうやらかなりのレアキャラのようです。

 

周りを見ると、同年代の女性たちは仕事に家庭にと本当に忙しそうです。私の数少ないリア友たちもほぼ全員が働いており、やはり自分の時間などはほとんど取れないようですが、それを当然のこととして受け止め、淡々と日々の勤めを果たしつづけているのです。偉すぎます。

そんな中にあって、一円にもならないBL小説を書いている私っていったいなんなんだろう、という闇モードに突入する日も少なからずあります。かといって、たぶん私は彼女たちのようにはできません。

 

だけど今の世の中はちょっと、忙しいことが当たり前になりすぎているのではないかとも思うのです。もし全員が全員、余暇を犠牲にして働きつづけるようになってしまえば、それはだいぶ生きづらい世の中ではないでしょうか。

やはり0.6%くらいはBL小説を書く主婦が存在していた方が、多様性が豊かで良い社会であると思います。できれば0.6%と言わず、10%くらいそういう人がいる世の中になったら素敵ではありませんか。