考えるペンギン

いろいろ考えてます。

書くことについて書く

三年くらい前から趣味でBL小説を書いています。

その前からずっと何かを表現することに憧れはありました。

言葉で的確に思いを表現したり、すばらしい世界を構築できてしまう人に、嫉妬に近い憧れを持っていましたが、それにも関わらず、自分で書いてみようとは思っていませんでした。絶対に無理だと思っていましたし、照れもあったからです。

 

趣味らしき趣味はありませんでしたが、英語の勉強は若いころから続けていました。その一環で、あるときシャーロック・ホームズの翻訳に挑戦してみました。翻訳には原作があるので創作の要素はあまりないようですが、英語で書かれたものを自然な日本語で表現するというのは思ったより創造的な作業でした。場面を思い浮かべながら適切な表現をさぐっているうちに、自分で自由に登場人物を動かしてみたいという欲求を感じるようになり、それがどんどん大きくなって、つき動かされるようにしてとうとう自分の物語を書いてしまったのでした。それ以来、物語を書くことも趣味に加わりました。

 

さらにブログまではじめてしまったわけですが、こちらは特にきっかけがあったわけではなく、ただなんとなく書きたくなって始めました。専業主婦なので、普段人と話さないからかもしれません。

小説とブログは違う脳で書いてる感じです。ブログはわりと肩の力を抜いて書いていますが、何を書くか決めるのが難しいですね。本当に変化のとぼしい毎日を送っているため、日常の中にネタがありません……。

小説の方は、原料となる妄想は脳内で量産できます。しかしこれを読んで伝わる物語という形にするのはまた別の話です。文章も少しは文学っぽくおしゃれにしたいですし、飽きない展開にする必要もあります。

だから文章力がほしくてたまらないです。

以前は素敵な文章を書いている人をばくぜんとうらやましがっていましたが今は違います。この人から盗もうと思うのです。もちろん作品を盗んだりはしませんよ。技術を盗むのです。しかしこれも簡単ではありません。日々勉強です。

 

しかし文章力よりなにより大事なことは、とにかく書くということです。

書くからには良いものをと思うし、作品への思い入れもありますが、それより私にとって大事なのは、書くという行為だということが、だんだんとわかってきました。

書くことによって心のバランスを保っているらしく、しばらく書いていないと落ち込んだりイライラしたりしはじめるようです。

 

今はまだまだ書くことに対してかまえている部分があると思います。何か書くということはけっこう頭を使うし、面倒なことでもありますから。

もっと生活と書くこととの距離を縮めていきたい。

それこそ息をするように書ける人になりたいです。